アパレルに限らず、仕事を始めると入社3か月が、本当にきついですよね。
正社員でもパートでもアルバイトでも。
しかしこの3ヵ月を乗り越えると、仕事の楽しみも出てきます。
よく3日、3か月、3年…と『3』が節目になると言われています。
私が経験した3ヶ月も、すごくつらく『辞めたい』と何度も何度も考えましたが、いま思えば良い経験でした。
私は販売歴15年程になりますが、ずっと同じ静岡の販売代行で3つのブランドを経験しました。
最終的には3つのブランドとも店長として働かせていただくことが出来ましたが、入社したばかりの自分からは店長になるなんて想像がつかないくらい、使えないダメな販売員でした。
そんな使えないダメな私でも辛い3ヵ月を乗り越えること出来ましたので、もしいま悩まれている方がいましたら乗り越えて頂きたく、今日は書かせて頂きます。
19歳だった私が良く怒られたこと
私はアパレルの仕事と言うより、社会人としてなってなく怒られ続ける日々でした。
中でもよく怒られた5つを紹介します。
敬語が使えない
自分では使っているつもりでしたが、良く怒られました。後から思うとただ語尾を『です』『ます』にしていただけで、敬語になっていなかったと思われます。
上司に馴れ馴れしい
しっかり敬語を使えていたら、物怖じしない人になれたと思いますが、私の場合は敬語が使えていなかったため、友達や先輩じゃないだから…と思われてしまっていたと思います。
距離感も気にせず、空気も読まず話してしまっていました。
仕事とプライベートが分けられていない
仕事中にも関わらず、プライベートのことを考えている時間が多かったです。
特に何かを話すわけではありませんでしたが、集中していないのはバレバレでした。
学生気分が抜けていない
時間ギリギリになってしまう時によく言われていました。
出勤時間もギリギリに走ってショップに着いたり、休憩時間もギリギリまで休んで急いで戻ったり、確かに学生気分と言われても何も言えません。
仕事が終わった時は、電車の時間を気にして急いで帰ったりもしていました。
正社員なのにアルバイト気分
自分が一番下になるので、指示待ちになってはしまいますが、私は指示があるまで全く動けませんでした。
上司が作業や掃除をしていても、言われるまで動けませんでした。
言われたことしかやれないのは、アルバイトの中でも仕事の出来ない人です。
このように普通の19歳でしたら、もっともっとしっかりしていたと思いますが、私は働くことに全く緊張感なく、誰が見ても使えない販売員でした。
すごく辛かったこと
怒られるのも辛いですが、それ以外にも辛いことがたくさんありました。
私が甘かった点もありますが、同じように思ったことのある販売員も多いはずです。
8時間くらい立っている
これは特に最初の1週間ですが、アパレル販売員はずっと立っています。
ショップにもよりますが、パンプスで立ち続けなくてはなりません。
ただ立っているだけでも、慣れるまでは疲れます。
私は、パンプスは履きなれていましたが、8時間もの時間を立っていたことがなかったので、靴擦れになってしまいました。
恐らく私だけではなく、経験されている販売員は多いと思います。
帰りが遅い
私の勤めていた百貨店は当時10時開店20時閉店でした。
そのため9時30分に出社し20時30分頃退社していました。
(途中から早番・遅番ができました。今はどこの会社もあるはずです。)
そのため、退社後は真っ直ぐ自宅へ戻り夕食をすませ、お風呂に入って寝るだけの生活になりました。
少し前までは、ゆっくり寝ていられる日があったり、夜まで友達と会ったりすることが出来ていた生活が急に変わってしまったことが辛く感じました。
土日が基本的に出勤
覚悟はして入社していたものの、周りの友達と休みが合わず自分だけ参加できない集まりが出てきます。
今までのようには遊べない、社会人になりきれてない自分がいました。
スタッフ内の輪に入っていけない
これはショップの雰囲気や、本人の性格にもよりますが、私はその輪に入っていけず、ショップの人も入れてくれるような雰囲気ではなかったため、集まって楽しそうにしていても、私はその輪には入れずポツンと孤独を感じていました。
これが1番辛かったかなと思います。
お客様に無視されるか、聞かれても答えられない
当たり前ですが、入社してショップに立つ以上、接客した洋服を販売しなくてはなりません。
先輩スタッフの接客を見よう見まねでやっているつもりでも、お客様に声を掛けても無視され、たまに声を掛けられた質問には答えられず、向いてないかな…と落ち込みます。
アパレルや販売のお仕事は、事務職と違うことがたくさんあります。
そのため、事務職からの転職や、学生からの就職となると、辛く感じてしまうかと思います。
まとめ
本当に仕事が出来なかった、私の入社3ヵ月はこのような思いをした日々でした。
きっと今、悩まれている方は、この時の私よりは仕事が出来ていると思います。
しかし、この基本的なことを最初に、毎日怒られたおかげで、大切さが人一倍わかったと思います。
こんな私でも15年以上、アパレルの仕事を続けることが出来ました。
そして、アパレルのお仕事が大好きになりました。
きっと皆様も辛くても乗り越えれば、アパレルの仕事が好きになれると思います。
どうか、いま大変で辞めたくなっていても、頑張れる所まで頑張ってみてください。
きっと3ヵ月後には何かが変わっているはずです。
楽しい販売員生活を送って頂きたく思います。