結婚して4年程が過ぎ、そろそろ少しだけ働きたいなぁと思っていました。
ちょうどその頃、学生服の販売のお仕事をしている友達から、繁忙期の時だけ手伝って欲しいと言われ、12月~3月まで働くようにしました。
独身時代は、アパレル販売員として婦人服で働いていたので、接客に緊張することはなかったのですが、中学生と高校生の制服の採寸をするという初めてのお仕事になるので、わからなことがたくさんありました。
経験してみて、私はこのお仕事ができて本当に良かったと思っています。
もし、いまお仕事を探している方や、学生服で働いてみたいと思っている方などの参考になれば良いなと思いブログに書こうと思います。
学生服のお仕事は、繁忙期になればたくさん募集も出ますし、単発のお仕事としてもすごく良いお仕事です。
そして、お客様として制服を購入される方が、お子様の制服選びに失敗することのないよう参考にして頂きたく思います。
学生服の販売のお仕事(中学生・男の子編)
私がアルバイトに入った12月中旬から、公立の中学生の制服の採寸が始まりました。
お店によって違いがあるかとは思いますが、私の入ったお店は中学生の採寸は予約制でした。
基本的に販売員の出勤体制は、平日2人、土日3人だったので、予約は30分ごとに2人までになっていました。
私は、地元ではない場所になるため、中学校の名前も初めて聞き、制服も初めて見るので、そこから覚え始めました。
はじめての接客
中学の3年間は、特に男の子は一番成長する時期になることが多い為、大きめなサイズをオススメしていきます。
初めて接客をした時、こんなに大きくて大丈夫なのか?心配になりました。
試着した生徒さんも、一緒にご来店されているご家族の方も驚いていました。
でも、ベテランスタッフの言葉を信じて販売していきました。
来店からのながれ
まずは、ご来店からの流れを説明していきます。
公立中学の制服編です。
最初に採寸からしていきます。
首回り・肩幅・袖丈・バスト・ウエストを採寸します。
身長と体重もお聞きします。
採寸時の注意点
中学生の採寸は12月~1月になります。
寒い時期なので、スエットやセーターを着てご来店になる方がほとんどでした。
コロナ禍と言うことがあり、私の働いている店舗では、シャツ(ブラウス)の試着が出来ませんでした。
スエットの下にインナーを着ていなかったり、肌着しか着ていない状況ですと、正しい採寸、試着が出来ません。
試着について
次は試着に入ります。
男の子と女の子では注意することが少し変わってきますので、今回は男の子の制服選びについて書きたいと思います。
(女の子についても、また次回書いていきます。)
採寸よりも大きいサイズを
生徒さんの、現状での身長の伸び具合、体格の変化をお聞きしながら、採寸した実寸より基本的には1サイズから2サイズ大きいサイズを試着して頂きます。
最初はボトムからの試着になるので、ウエストが60cmでしたら、63cmと66cmを試着して頂きます。
ボトムの試着
最初に1サイズ大きいパンツを履いて頂き、ウエストのゆとりを見ます。
男の子は、中学生で成長する可能性が高いので、最低でもウエストは、拳1個分は入るようにオススメします。
ご家族の方に見て頂きながら、1着の試着で決める方はまずいらっしゃらないので、次は2サイズ大きいパンツを履いて頂きます。
中学生の男の子の制服をジャストサイズで購入されることはない為、ここで1サイズか2サイズ大きめにするか?考えていきます。
どのくらい成長するかは誰もわからないので、ご両親やご兄弟の体型などお聞きしたりして決めて頂きます。
ウエストは成長対応として、3cm程は大きくお直しすることが出来るので、そのことも覚えておくと良いです。
サイズが決まったら、裾上げをします。
ベルトをして、ウエストでしっかり履く位置で止めて頂きます。
お店によって裾の長さの取り方が違う可能性がありますが、私のお店では、靴を履かない状態で床に着くギリギリで裾上げします。
身長が伸びると裾が短くなってしまいますが、ウエストを同じように、お直しで長くすることが出来るので、成長して裾が短くなってきたら、その都度お持ちしてお直ししていくことが出来ます。
パンツのサイズを決める時の注意点
パンツを試着する度、ベルトをして、実際に履く時と同じ状態できちんと見ることをオススメします。
私は、バイトを始めて2人くらい接客した時に気が付いたのですが、ウエストのゆとりだけに集中してしまいがちでした。
確かにサイズを決めるのに、ウエストのゆとりが1番大切ですが、私が見落としていたの
ベルトでウエストを絞った時、後ろにシワが寄りすぎてしまうことがあります。
ベルトをして、全体にシワを伸ばしてキレイに履けるよう生徒さんに説明して、サイズを決めることが大切です。
ジャケットの試着
パンツが決まったら、ジャケットの試着になります。
ジャケットもパンツと同じく、1着ではわからないので、2~3着は試着して頂きます。
学校によってサイズ表記が、S・M・L…の制服もあれば、身長サイズで165A・170A・175A…の制服もあります。
身長サイズの方は、生徒さんの身長が160cmなら、170Aのサイズが2サイズ上になるので、そのサイズから試着すると、もう少し小さくても良さそうか、もっと大きくなりそうだからもっと大きい方が良いのか、つかみやすくなると思います。
ジャケットのサイズを決める時の注意点
大きめのサイズを試着するため、小さく感じることはないはずです。
ただ、試着する時はシャツやカットソーなどになっていると思います。
冬にはセーターを着る方がほとんどの為、セーターやカーディガンを着ても、ゆとりがあるかを考えてサイズ選びをしていきます。
お客様が大きいと感じる箇所として気になるところは、袖丈だと思います。
袖の長さは指が完全に隠れてしまう長さですと、さすがに大きすぎてしまいます。
少し長めに感じられるとは思いますが、成長することを見込んで、親指が少し出るくらいで合わせておくと良いかと思います。
制服によって違いはありますが、袖丈のお直しも出来ます。
私の働いているお店の制服は、3cm長くすることが2回できるように
なっているジャケットと、2cmが2回長くできるジャケットがありました。
シャツサイズについて
続いてシャツのサイズになります。
私の働いていたお店は先程も説明しましたが、コロナ禍と言うことがあり、試着ではなく、採寸した寸法からサイズを当て込んで販売していました。
中にはお客様のご希望で、着てみたいと言うお客様には、着て頂くこともありました。
試着した時は、首回り、袖丈、身頃など全体的に大きめをオススメしていきます。
当て込みの場合も、お客様が帰られた後に、シャツのサイズ表と採寸した実寸を照らし合わせて、サイズを決めていきます。
シャツを決めるときの注意点
ここでも注意点として、基本的に制服は3年間着用できるようなサイズ選びをされますが、シャツに関してはお客様によって希望が違うことがあります。
制服と同じように大きめを購入希望の方もいますし、シャツは途中で買い換えるつもりで、今の体型のジャストサイズを希望される方がいます。
このことは、既存スタッフから説明せれることがなかった為、何名か接客した後に感じたことでした。
シャツだけに限らず、始めはとにかく『大き目、大き目』と考えてしまっていたのですが、お客様のご要望をきっちり聞いて、お客様に寄り添った接客が必要だと感じました。
ベルトや靴下、スニーカーについて
最後は、ベルトや靴下、白のスニーカーなどです。
こちらのオプション系は、特に指定がないものになりますので、他のお店で購入することも出来ますが、ほとんどの方が制服と一緒に購入くださりました。
入学準備で忙しいので、一緒に揃えてしまえば終わるということもありますし、周りのお友達とも同じ物になるので、安心感もあるのが良いと思います。
まとめ
今回は公立中学の男の子の制服購入について書いてみました。
中学の制服購入は、生徒さんにとって初めての経験であり、一生に一度のことになるので、そのお手伝いができるこのお仕事は、すごくやりがいのある、幸せなお仕事です。
興味のある方には本当にオススメです。
次回は公立中学の女の子について書いていきたいと思います。
最後まで見てくださり、ありがとうございました。